文無し男

やっぱり俺は、あの娘が好きなのかもしれない。
炎天下の交差点(大原あたり)で、男はそんな事を想いながら、信号を待つ。


隣に居たノースリーヴな?女がタバコに火を点けながら、「 何、寝ぼけた事言ってやがんだ。このクソ暑い日に。」といった面持ちで、男の方を見た。
タバコの煙りは、アスファルトの陽炎よりも強烈だった。


きょうの出来事